ラウンドワン広島店の閉店理由と跡地の現在|再出店の噂を徹底追跡

ラウンドワン広島店の閉店理由と跡地の現在|再出店の噂を徹底追跡に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。

広島市中区本通8番地で営業していたラウンドワン広島店がその歴史に幕を下ろしたのは、2021年10月24日のことでした。地下1階から地上7階までにおよぶ大型ビル全体を使い、ボウリング、アミューズメント、カラオケ、ビリヤード・ダーツを取り揃えた総合レジャービルは、本通アーケードにおける「待ち合わせの定番」であり、広島のユースカルチャーを象徴するメガ拠点でした。

週末ともなれば終日エレベーターが満員となり、夜間から早朝にかけても若者で賑わっていた店舗がなぜ撤退に至ったのか。運営会社である株式会社ラウンドワンの決算資料や不動産関係者の分析を精査すると、3つの決定打が浮かび上がります。

第1の要因は、「20年定期建物賃貸借契約の満了とビルの老朽化」です。同ビルは1990年代末から2000年代初頭の開業期から稼働しており、設備の更新時期を迎えていました。ボウリングフロア特有の強烈な床荷重や振動への耐震補強工事には莫大な費用がかかる一方、地価の高い中心市街地の賃借料負担は重く、契約更新時の採算ラインクリアが極めて困難な状況にありました。

第2の要因は、「全社戦略における店舗ポートフォリオの劇的な再編」です。ラウンドワンは近年、収益モデルの主軸を従来の「中心街・都市型多層ビル店舗」から、郊外の広大な敷地を活かした「スタジアム型店舗(スポッチャ併設)」や「ギガクレーンゲームスタジアム」、そして高成長を続ける北米市場への出店へと明確に舵を切っています。専用駐車場を持たず、敷地制約からスポッチャを導入できない広島店のような都心型物件は、全社的なスクラップ・アンド・ビルドの対象に直面していました。

第3に、「人流構造の変化と繁華街のナイトタイムエコノミー縮小」が挙げられます。2020年以降の行動制限下で歓楽街の夜間滞在人口が激減した際、固定資産税や賃料などの固定費負担が重くのしかかりました。これら複数のファクターが同時に重なった結果、企業としての合理的な経営判断として営業終了が下された形です。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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