首のしこりは悪性リンパ腫?痛くないのは危険!写真で見る初期症状と見分け方
首のしこりは悪性リンパ腫?痛くないのは危険!写真で見る初期症状と見分け方とはどのようなものなのか? 詳しい意味を整理してお届けします。
いざ医療機関にかかろうとした際、多くの人が直面するのが「首のしこりは何科を受診すべきか」という迷いです。内科なのか、皮膚科なのか、あるいは形成外科なのか。
結論から申し上げますと、首のしこりに対する第一選択の受診先は「耳鼻咽喉科」または「頭頸部外科」です。内科ではなく耳鼻咽喉科を推奨する理由は、首の解剖学的構造と検査機器の充実にあります。
耳鼻咽喉科・頭頸部外科の医師は、咽頭ファイバースコープ(内視鏡)を用いて鼻の奥、中咽頭、下咽頭、喉頭に至る粘膜をその場で直視観察できます。首のリンパ節が腫れている場合、そこに上流の咽頭がんなどが隠れていないかを即座にスクリーニングできる体制が整っているのです。
頸部リンパ節腫脹の検査と診断は、一般的に以下のステップで段階的に進められます。
- 触診・視診および超音波(エコー)検査: 初診時に行われる最も強力な武器が「首のしこりエコー検査」です。エコーは放射線被曝もなく数分で完了しますが、しこりの内部構造、血流シグナル、長径と短径の比率(扁平か球形か)、リンパ節門の消失有無を鮮明に映し出します。正常なリンパ節は平べったい楕円形をしていますが、悪性化すると丸く球状に膨らみ、血流が異常に豊富になります。
- 造影CT・MRI検査: エコーで悪性が疑われた場合、しこりの広がりや深部組織への浸潤、胸部や腹部のリンパ節腫大がないかを精査するために画像検査を実施します。
- 針生検(穿刺吸引細胞診): 細い注射針をしこりに刺して細胞を吸い出し、顕微鏡で観察する検査です。ただし、悪性リンパ腫は細胞の「構造」が診断に不可欠であるため、針生検だけでは確定診断がつかないケースが多々あります。
- リンパ節生検(切開生検・確定診断): 局所麻酔または全身麻酔下で首の皮膚を小さく切開し、しこり(リンパ節)そのものを丸ごと、あるいは一部摘出する小手術です。採取した組織を用いて病理組織学的検査、免疫染色、遺伝子検査を行い、悪性リンパ腫の確定診断およびサブタイプの特定を完了させます。確定診断がついた段階で、本格的な治療を担当する「血液内科」へと引き継がれます。