ネロが切望したルーベンスの絵の衝撃真相!日本で見られる名作を徹底解説

ネロが切望したルーベンスの絵の衝撃真相!日本で見られる名作を徹底解説にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

ルーベンスの絵画は、美術品市場において極めて別格のステータスを持ちます。貴族階級や王侯貴族からの注文が殺到した彼は、優秀な弟子たちを束ねる大規模な工房を組織し、外交官としても欧州宮廷を奔走しました。現存する作品の中でも、本人の筆が多く入った真筆は天文学的な価格で取引されています。

代表的な傑作の所蔵先、特徴、そして国際オークション等で記録された市場評価を一覧データで比較してみましょう。

作品名所蔵先・制作年代市場価格・評価額の目安編集部の見解・美術史的評価キリスト昇架
(The Elevation of the Cross)アントワープ大聖堂
(1610〜1611年)国家遺産・売却不可
(推定数百億円規模)対角線構図の極致。筋肉の緊張と荒々しい力感がみなぎる、初期バロック絵画の最高到達点。キリスト降架
(The Descent from the Cross)アントワープ大聖堂
(1611〜1614年)国家遺産・売却不可
(推定数百億円規模)ネロが息を引き取る眼前にあった作品。白い亜麻布とキリストの亡骸が放つ神秘的な光が涙を誘う。無辜の幼児虐殺
(The Massacre of the Innocents)オンタリオ美術館
(1611〜1612年頃)約92億円で落札
(4,950万ポンド / 2002年)サザビーズの競売で当時オールドマスター絵画の史上最高額を記録。阿鼻叫喚のドラマを卓越した筆致で描写。聖母被昇天
(The Assumption of the Virgin)アントワープ大聖堂
(1625〜1626年)国家遺産・売却不可
(推定数百億円規模)主祭壇の奥に位置する華麗な傑作。アニメ最終話でネロが天使たちと共に天へ導かれる演出の元ネタ。眠る二人の子供国立西洋美術館(東京)
(1612〜1613年頃)購入時約3.7億円
(1972年取得・現在価値は十数億円以上)ルーベンスの実兄フィリップの遺児たちを描いたとされる私的な小品。卓越した油彩の透明感と愛情が漂う。

2002年にサザビーズで約92億円(当時のレートで4,950万ポンド)で落札された『無辜の幼児虐殺』をはじめ、2026年代以降もルーベンスの主要な油彩画や油彩スケッチ(モデッロ)がオークションに登場するたび、数十億円規模のマネーが動いています。大聖堂の壁を飾る巨大な祭壇画群にいたっては、ベルギーおよび人類の至宝として指定されており、金銭で計ることのできない文化財的価値を有しています。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest