渋谷名曲喫茶ライオンの私語厳禁の真相!創業100年の掟と音響

渋谷名曲喫茶ライオンの私語厳禁の真相!創業100年の掟と音響にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

名曲喫茶ライオンの心臓部と呼べるのが、1階奥の壁一面を覆い尽くす高さ約3メートルに及ぶ巨大な特注スピーカーシステムです。第二次世界大戦時の東京大空襲で店舗が全焼した後、1950年(昭和25年)に再建された際、当時の最先端技術を結集して組み上げられた木製キャビネット構造を現在も受け継いでいます。

このスピーカーから放たれる音は、現代の高解像度イヤホンやデジタルスピーカーとは根本的に異なります。重低音は床や木製の内装を震わせて体全体に伝わり、弦楽器の高音は吹き抜けの2階席へと柔らかく拡散します。空間全体がひとつの巨大な木製楽器のように鳴り響く音響体験は、オーディオマニアのみならず音楽ファンを唸らせるクオリティです。

店舗が所蔵する音源コレクションは、レコードとCDを合わせて10,000枚以上にのぼります。毎日午後3時と午後7時には「定時コンサート」が開催され、当番スタッフが選定したプログラムが解説付きのリーフレット「ライオン案内」とともに店内で演奏されます。定時コンサート以外の時間帯であれば、店内に備え付けられたリクエストカードに希望の曲名を記入してスタッフに渡すことで、膨大なアーカイブから好みのクラシック楽曲を再生してもらうことが可能です。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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