いから始まる動物完全図鑑!しりとりの珍獣から海の驚きの真相まで網羅
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「い」から始まる動物の中でも、特に神秘的なオーラを纏っているのが北極圏の海に暮らすイッカクだ。頭部から真っ直ぐ前方に伸びる細長いスパイラル状の槍のような突起。中世ヨーロッパでは伝説の一角獣「ユニコーンの角」として高値で取引されていた歴史を持つが、この突起を「角」だと思い込んでいる人は少なくない。
解剖学的な見地から明かされた衝撃の事実は、あの突起は角ではなく「左上顎の犬歯(牙)」が異常発達したものだという点だ。頭骨の左側から生えた1本の歯が上唇を突き破り、最大で2.5メートルから3メートル近くまで成長する。オスの大半に発現し、ごく稀に左右両方の牙が伸びる「2本牙のイッカク」も数千頭に1頭の割合で確認されている。
かつては「氷を割るための道具」「オス同士が決闘するための武器」と考えられていた。しかし近年の高解像度ドローン撮影や生体組織の電子顕微鏡解析によって、その認識は覆された。牙の表面には約1000万本もの神経終末が微細な管を通じて露出しており、海水温の微細な変化、塩分濃度、水圧、獲物となる魚の気配を感知する「超高性能なセンサー」として機能していることが判明している。
また、「い」から始まる海の生き物全般に目を向けると、実に多様な生態系が広がっている。以下のリストは海洋生物の豊かな世界を示している。
- イセエビ(伊勢海老):日本の祝席に欠かせない高級甲殻類。夜行性で岩礁に潜む。
- イイダコ(飯蛸):春先に胴部へ米粒のような卵をびっしり抱える小型のタコ。
- イシダイ(石鯛):鋭い歯でウニやヤドカリを砕いて食べる、磯釣りの最高峰ターゲット。
- イソギンチャク(磯巾着):刺胞動物。クマノミとの共生関係で知られるが、強力な毒針で小魚を捕食する。
- イワシクジラ(鰯鯨):体長15メートル前後に達するヒゲクジラの一種。イワシの群れを海水ごと丸呑みにして濾し取る。