若者を蝕む薬物「リーン」とは?咳止め乱用の罠と死亡リスクの真相
若者を蝕む薬物「リーン」とは?咳止め乱用の罠と死亡リスクの真相とはどのようなものなのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。
インターネット上の誤解で最も危険なのが、「処方薬やドラッグストアの薬を混ぜているだけだから、法的に安全であり逮捕されない」という認識です。しかし、薬物リーンの日本国内の違法性は極めて厳密に定められています。
日本の医薬品医療機器等法(薬機法)および麻薬及び向精神薬取締法において、コデイン類は厳格な管理下に置かれています。純粋なコデインは麻薬に指定されており、市販薬として販売が許可されているのは、100mLまたは100g中に一定量以下(ジヒドロコデインとして100mL中0.1g以下など)の濃度に制限され、劇薬指定された他の有効成分と混合されている「指定第二類医薬品」に限られます。
公的な法規制の動向として、厚生労働省は乱用のおそれがある医薬品について、原則として「1人1包装(1箱または1瓶)」の販売制限を義務付けています。さらに、販売時の身元確認や使用理由の聴取を厳格化する法整備が進められています。海外からコデイン濃度の高い未承認シロップを個人輸入したり、第三者に転売・譲渡したりする行為は、れっきとした麻薬取締法違反(密輸・無許可譲渡)に該当し、重い刑事罰が科されます。「シロップだから捕まらない」という理屈は、司法の前では一切通用しません。