浸潤性乳管がんを公表した芸能人の真相|生存率と現在の姿を徹底解説

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乳房の内部には、母乳を作る「小葉」と、それを乳頭へ運ぶ「乳管」が網の目のように張り巡らされています。乳がんの約85〜90%は乳管から発生しますが、その広がり方によって「非浸潤がん」と「浸潤がん」に大別されます。浸潤性乳管がんとは、乳管の内側を覆う細胞から発生したがん細胞が、乳管の壁(基底膜)を破って周囲の間質組織へと染み出るように広がった状態を指します。

基底膜の内側にとどまっている「非浸潤性乳管がん(ステージ0)」の段階であれば、理論上リンパ管や血管に入り込むリスクが極めて低いため、転移の心配はほとんどありません。一方で、基底膜を破って間質に浸潤すると、血管やリンパ節を通じて全身へ微小な転移を起こす可能性が生じます。そのため、手術による局所治療だけでなく、全身を巡る薬剤による薬物療法(抗がん剤、分子標的薬、ホルモン療法など)の必要性が検討されることになります。

国立がん研究センターなどの集計データによると、乳がん全体の罹患者数は依然として女性のがん罹患部位で第1位を占めていますが、生存率は他のがん種と比較して極めて良好です。病期(ステージ)ごとの病態と生存率、そして公表された著名人の代表的なケースを比較すると、以下の実態が浮き彫りになります。

病期(ステージ)詳細・病態基準5年相対生存率(目安)公表された主な芸能人・著名人ステージ1しこりの大きさが2cm以下で、リンパ節転移がない初期段階。約99%以上生稲晃子(初発時)、山田邦子ステージ2(2a / 2b)しこりが2〜5cm、または2cm以下でも腋窩リンパ節へ微小転移がある状態。約95%前後矢方美紀(2b)、北斗晶(2b)、だいたひかる(2b)ステージ3(3a / 3b / 3c)しこりが5cm超、あるいはリンパ節の癒着、胸壁や皮膚への広がりが見られる状態。約75〜80%梅宮アンナ(浸潤性小葉がん3a)、南果歩(3a)ステージ4骨、肺、肝臓、脳など他の遠隔臓器へ転移している状態。約35〜40%小林麻央(逝去後も多くの患者に影響)

日本乳癌学会などの臨床データを見ても明らかなように、浸潤性乳管がんの生存率はステージ1や2であれば極めて高く、適切な治療を受ければ日常生活や仕事への完全復帰が十分に可能です。「浸潤」という医学用語の重苦しい響きに圧倒されがちですが、冷静に病期を見極め、個別化された標準治療を選択することが肝要です。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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