黄猿の名言集!「速度は重さ」の真意とエッグヘッドで見せた苦悩の全貌
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ボルサリーノの根底を支える理念、それがコミックス単行本のSBS(読者質問コーナー)でも明かされた「どっちつかずの正義」です。同期であるサカズキが掲げる「徹底的な正義」、クザンが標榜した「だらけきった正義(かつては燃え立つ正義)」。この両極端な二人の間で、彼はあえて曖昧な立ち位置を選び取ってきました。
物語初期において、このスタンスは「状況次第で適当に立ち回る無責任さ」とも解釈されていました。しかし、エッグヘッド編で黄猿とベガパンクの関係、そして愛弟子である戦桃丸、くまやボニーとの暖かな過去が描写されたことで、その本質が白日の下に晒されます。
五老星ジェイガルシア・サターン聖の直命により、旧友であるDr.ベガパンクの暗殺部隊を率いることになった黄猿。かつて研究所でピザを囲み、ニカのダンスを共に踊った仲間たちに、彼は自らのレーザーを向けなければなりませんでした。任務を妨害しようとする戦桃丸を叩きのめした際に見せた沈痛な表情、そしてサターン聖の冷酷な指示に従いながらも胸の内で流した血の量は計り知れません。
「親友を殺しに来た男の心境がわかるかい……? 疑う暇をくれよ……!!」
作戦終了後、通信口越しに任務の遅れを詰る海軍元帥サカズキに対し、普段は敬語で飄々としている黄猿が怒声を張り上げたこの瞬間。海軍大将の仮面が剥がれ落ち、一人の傷だらけの人間がむき出しになった名セリフとして、全世界のファンを沈黙させました。「どっちつかず」とは、不真面目さの表れではなく、情を完全に捨てきれない心と軍規への忠誠の間で引き裂かれ続けた男の、悲痛な防壁だったのです。