犬のヒゲは切るべきか?猫との違い・抜ける原因と正しいケアの真実
犬のヒゲは切るべきか?猫との違い・抜ける原因と正しいケアの真実とはどのようなものなのか? 背景や要点を簡潔に解説します。
トリミングサロンで顔周りの被毛を整える際、多くの犬種でヒゲが一緒にカットされています。結論から言えば、犬のヒゲを切ること自体で命に関わるような重篤な障害が起きたり、歩行困難に陥ったりすることはありません。ヒゲの毛幹(表面に出ている毛の部分)には痛覚神経が存在しないため、ハサミやバリカンでカットする瞬間に痛みを感じることもありません。
家庭でのお手入れ中に「誤って愛犬のヒゲを切ってしまった」と焦る飼い主も多く見られますが、パニックになる必要はありません。毛根組織が生きていれば数週間から数ヶ月の周期で再び自然に伸びてきます。
トリミング現場においてヒゲをカットする主な理由は、プードルやシュナウザーなどのデザインカットを際立たせる美観の向上や、食事・給水時にマズル周りが汚れるのを防ぐ衛生管理にあります。一方で、近年のヨーロッパ諸国(ドイツやスイスなど)をはじめとする動物福祉(アニマルウェルフェア)の観点からは、「感覚器の一部を美容目的で切除することは避けるべき」という議論が活発化しており、日本国内のサロンでも飼い主の意向を細かくヒアリングして残す選択肢を提示するケースが増加しています。