青色ダイオード裁判の真相|200億円判決から8億和解の内幕と現在
青色ダイオード裁判の真相|200億円判決から8億和解の内幕と現在に関する最新の話題を分かりやすく解説いたします。
詳細を見る
法廷で最大の焦点となったのが、通称「404特許」(特許第2628404号)と呼ばれる窒化ガリウム系化合物の結晶成長方法(ツーフロー法)に関する特許でした。裁判の主な争点は以下の2点に集約されます。
第1の争点は、「特許を受ける権利は誰にあるのか」という点です。中村氏側は、会社への権利譲渡が無効であるとして特許権の帰属を主張。仮に会社側へ権利が移転しているとしても、当時の特許法第35条第3項が定める「相当の対価」が支払われていないと訴えました。
第2の争点は、「発明の価値と個人の貢献度をどう算定するか」です。中村氏側は「個人の天才的な閃きと不屈の実験努力がなければ技術は生まれなかった」と主張し、日亜化学工業の青色LED関連売上から莫大な対価を求めました。対する日亜化学工業側は、「会社が数億円規模の研究開発費と設備を惜しみなく投じ、組織全体でリスクを背負って量産化を成功させた」と反論。「個人の孤軍奮闘か、組織の総合力か」という根本的な価値観の対立が、法廷内外で激しい議論を巻き起こしました。