あのロン毛芸人は誰?髪を伸ばす意外な理由と隠れたイケメンの真相
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彼らは最初から長髪だったわけではありません。そこには、売れない下積み時代を打破するための乾坤一擲の賭けや、髪型イメチェンの経緯にまつわる劇的なドラマが隠されています。
最も有名な逸話の一つが、トム・ブラウン布川ひろきのケースです。かつて短髪で活動していた布川に対し、ブレイクの決定打となる助言を与えたのは、先輩であるオードリーの若林正恭でした。若林から「お前は真面目に見えすぎる。キャラクターを際立たせるために髪を伸ばしてみろ」と直言された布川は、素直に髪を伸ばし始めました。その結果、相方・みちおの怪力スキンヘッドと、布川の不気味な長髪センター分けという「狂気のビジュアル対比」が完成し、M-1グランプリ2018のファイナリスト進出へとつながったのです。
一方、ロッチ中岡創一の場合は、ある種の「無頓着さと偶発性」が起点でした。元々は天然パーマを気にして短くしていた時期もありましたが、手入れを怠って伸び放題になっていた髪型が、相方のコカドケンタロウや周囲の作家から「その小汚い感じが圧倒的に面白い」と面白がられたことで定着。本人が自著やインタビューで明かしている通り、「自分をカッコよく見せることを諦めた瞬間に、芸人としての道が開けた」という逆転の美学がそこにはあります。
金属バットの友保隼平に関しては、カルチャーへの傾倒と反骨精神が色濃く反映されています。高校時代からパンクロックやガレージロックに傾倒していた友保にとって、長髪はサラリーマン的な均一化への抵抗であり、アイデンティティそのものでした。「切る理由がないから伸ばしている」と本人は飄々と語りますが、吉本興業の養成所(NSC)時代から異彩を放ち続けたその姿は、徹底したカウンターカルチャーの体現といえます。