運動してない胸の筋肉痛は危険?心臓病との見分け方と正しい治し方
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ジムでのベンチプレスや腕立て伏せなどの激しいトレーニングを行っていないにもかかわらず、胸周辺に筋肉痛のような鈍痛や張りを感じる背景には、現代の生活習慣に潜む「静的な筋負荷」が存在します。
PC作業やスマートフォンの操作によって長時間にわたり頭部が前方に突き出た「巻き肩・猫背」の姿勢を続けると、胸郭の前面に広がる大胸筋や小胸筋が持続的に収縮・短縮します。筋肉は動かさずに固まった状態が続くと血流が阻害され、筋膜内に発痛物質(ブラジキニンやプロスタグランジンなど)が蓄積して「筋膜性疼痛(トリガーポイント)」を形成します。これが、運動していないのに胸が筋肉痛のように痛む最大の要因です。
また、風邪やアレルギー、気管支炎などによって咳をすると胸の筋肉が痛いという現象も頻発します。激しい咳1回あたりで胸郭にかかる物理的エネルギーは非常に大きく、肋骨と肋骨の間を結ぶ肋間筋や前鋸筋、腹斜筋に強い遠心性収縮(引き伸ばされながら力を出す収縮)を強いるため、微細な筋断裂が生じて強い筋肉痛や筋膜炎を引き起こします。