履歴書の本人希望欄に「特になし」は落選?Ng理由と正しい書き方

履歴書の本人希望欄に「特になし」は落選?Ng理由と正しい書き方の疑問点について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

多くの転職希望者が最も頭を悩ませるのが、「給与の希望をどこまで書いてよいのか」という点です。求人票に提示された給与レンジが「年収400万〜600万円」だった場合、「前職と同等の500万円以上を希望」と書くことは正当な権利に見えます。

しかし、履歴書の本人希望欄に給与希望を書いていいかどうかの真相を探ると、書類選考の通過率という観点では極めてリスクが高い手法と言わざるを得ません。採用枠に対して多数の応募が集まる中、同等スキルの候補者が並んだ場合、条件を事前に指定してくる応募者よりも、柔軟に交渉可能な応募者が優先的に面接へ呼ばれるのは構造上の自明な心理です。

給与や勤務地、勤務時間に関して「どこまでがセーフで、どこからがアウトか」を判断できるよう、実務基準を以下の比較表に整理しました。

項目記載してよい条件(許容範囲)記載NGの自己都合(不採用リスク高)編集部の見解・実務アドバイス給与・年収求人票で「希望額の明記」が明確に指示されている場合のみ「生活費維持のため500万円以上」「前職の給料を下回りたくない」指定がない限り原則記載しない。基本は「貴社の規定に従います」とし、最終面接前後で口頭交渉するのが定石。勤務地家族の介護や通院、育児など客観的な制約がある場合「実家から近いため〇〇支社希望」「都会で働きたいため本社限定」単なる個人的な好みではなく、転居や遠隔地勤務が物理的に不可能な客観的理由を簡潔に添えることが必須。勤務時間・残業育児の送迎や通院、介護に伴う法的な短時間勤務希望「プライベートを充実させたいので定時退社」「朝が苦手なので遅番希望」制約が生じる時間帯と理由を明瞭にし、その代わり「業務時間内は成果を最大化する」意欲をにじませる。連絡可能時間帯在職中で日中の電話対応が著しく制限される場合「夜間22時以降に連絡希望」など一般的な常識を超える時間指定人事の業務効率化に寄与する有効な情報。メール連絡の併用を促す一言を添えると誠実さが際立つ。

どうしても給与面の条件を記載せざるを得ない場合(求人票に「希望月給を明記してください」と記載があるケースなど)は、「前職の年収(〇〇万円)を考慮いただけますと幸甚に存じます」といった謙抑的な表現にとどめるのがスマートです。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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