岩下の新生姜ペンライト販売中止の真相|社長が決断した理由と現在

岩下の新生姜ペンライト販売中止の真相|社長が決断した理由と現在に関する深掘り解説を丁寧に解説いたします。

「岩下の新生姜ペンライト」が世に放たれたのは、2015年6月の「岩下の新生姜ミュージアム」オープン時でした。看板商品である岩下の新生姜そのものの細長いフォルムを忠実に再現し、先端に向けて優美なカーブを描く淡いピンクのボディは、本来ミュージアム内のライブイベントを盛り上げるための公式グッズとして開発されたものです。

発売直後から、そのリアルすぎる形状と発光時のビジュアルが、アダルトグッズや男性器を想起させるとしてTwitter(現X)やまとめサイトで急速にバイラル化しました。アーティストのライブ会場に持ち込まれるなどして「新生姜ペンライト」の知名度は爆発的に跳ね上がりましたが、その熱狂は次第に企業側の想定を大きく逸脱する方向へと加速していきます。

岩下の新生姜ペンライト炎上の経緯を辿ると、SNS上での性的なジョークの過熱に加え、女性アイドルや一般のファンに対してペンライトを突きつけるような嫌がらせ、あるいは卑猥な文脈での投稿が相次ぎました。単なるネットミームにとどまらず、公の場での迷惑行為に発展したことが決定打となります。

岩下食品の公式発表において、岩下和了(かずのり)社長は深い苦悩を吐露しながら、岩下の新生姜ペンライト販売中止理由について次のように説明しました。「純粋に音楽を楽しみ、新生姜を愛してくださるお客様に不快な思いをさせたり、セクハラ被害のような状況を生み出す道具にしてはならない」。話題性による売上増という商業的利益を潔く手放し、2016年夏、初代ペンライトの製造・販売を完全に終了させるという決断が下されました。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest