ニシンの塩漬けが「世界一臭い」は誤解だった?本場ハーリングの真実に驚愕

ニシンの塩漬けが「世界一臭い」は誤解だった?本場ハーリングの真実に驚愕についての疑問解決ガイドをお届けします。

日本人にとってニシン料理が広く知られるきっかけとなったのが、スタジオジブリの名作映画『魔女の宅急便』に登場するニシンとカボチャのパイです。作中で少女が放った「あたしこのパイ嫌いなのよね」というセリフとともに、印象深く記憶している方も多いはずです。

「なぜ魚であるニシンと甘みのあるカボチャ(西洋カボチャ・バターナッツスクワッシュ)をパイで包むのか?」という疑問はネット上でも長年議論されてきました。しかし、ヨーロッパの伝統的な家庭料理の文脈で見ると、非常に理にかなったマリアージュであることが分かります。

  • 脂と甘みの調和:塩漬けやオーブン焼きにしたニシンの強い塩気と豊かな魚油は、ほくほくとしたカボチャやホワイトソース(ベシャメル)のまろやかな糖質と合わせることで、塩角が取れて濃厚なグラタンのような深いコクに昇華されます。
  • 英国の「スターゲイジー・パイ」との親和性:英国コーンウォール地方には、ニシンやイワシの頭をパイ皮から突き出させて焼く伝統料理が存在します。過酷な北海沿岸において、ニシンは冬場の貴重な動物性タンパク質とビタミンDの供給源であり、パイにして焼き上げるのは最もポピュラーなご馳走の形でした。

さらに歴史を遡れば、14世紀にオランダの漁師ウィレム・ボイケルスゾーンが「船上でニシンの内臓を特殊なナイフで素早く抜き、樽で塩漬けにする技術」を発明したことが、オランダを海洋大国へと押し上げました。ニシンの塩漬けは単なる保存食を超え、ヨーロッパの経済史と食文化を根本から形作った立役者なのです。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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