渡月橋で振り返ると知恵を落とす?嵐山の歴史と2026年最新の歩き方
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渡月橋の歴史は、平安時代初期の承和3年(836年)にまで遡ります。弘法大師空海の弟子である僧・道昌(どうしょう)が、大堰川の治水工事を行った際に架橋した「法輪寺橋」がその原点です。当初の橋は現在の位置よりも約200メートル上流に架けられていました。
現在の「渡月橋」という情緒あふれる名称がついたのは、鎌倉時代のことです。嵐山に離宮(現在の天龍寺付近)を構えていた亀山上皇が、満月の夜に雲ひとつない夜空を月が東から西へと静かに移動していく情景を眺め、「くまなき月の渡るに似る(曇りのない澄んだ月が橋を渡っていくようだ)」と感嘆した歌を詠んだことに由来します。
その後、応仁の乱や度重なる大洪水によって橋は幾度も流失・焼失を繰り返しました。現在の位置に橋が移されたのは慶長11年(1606年)、豪商・角倉了以(すみのくらりょうい)が大堰川の開削・水運整備事業を行った際のことです。江戸時代を通じて幕府直轄の橋として管理され、現在の姿の基礎が築かれました。