猛暑にヒットの謎!コンビニ夏のおでん全盛期を支える意外な現場

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夏におでんを売るという常識破りのマーケティング手法を確立したのは、かつて株式会社セブン-イレブン・ジャパンを率いた鈴木敏文氏にほかならない。当時、「真夏におでんなど売れるわけがない」という社内外の猛反発を押し切り、同氏は8月中旬からの展開を強行指示した。

鈴木氏が着目したのは、消費者の心理的ギャップだった。お盆を過ぎると、猛暑が続いていても人々の心の中にはどこか「秋の気配」や「一服の癒やし」を探す感情が芽生える。そこで真っ先に温かい出汁の香りを店頭に充満させることで、潜在的な欲求を一気に表面化させたのだ。結果は大成功を収め、8月のおでん売り上げは冬の最盛期に匹敵する数字を叩き出した。

この成功体験は、その後の流通業界の常識を覆した。「需要があるから売る」のではなく、「仮説を立てて需要を創出する」という鈴木流経営の真骨頂が、まさに夏のレジ横で証明された瞬間だった。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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