誰も知らない』実話の衝撃真相!母はなぜ消えた?子供たちの現在とは
誰も知らない』実話の衝撃真相!母はなぜ消えた?子供たちの現在とはについて重要なポイントを解説いたします。最新の情報をお届けします。
是枝裕和監督は、事件を知った直後の1989年から約15年もの歳月をかけて脚本を推敲し、本作を完成させました。しかし、メガホンを取るにあたって監督は、実話にあった最も残酷で凄惨なエピソードをあえて排除しています。事実は映画よりも遥かに昏く、凄惨でした。
実話における最大の暗部は、三女(当時2歳)の死因です。現実の長男は、家庭に居場所がない寂しさからゲームセンターなどで知り合った年上の不良少年たちを部屋に引き入れていました。ある日、三女が不良少年のカップ麺を勝手に食べたことに腹を立てた少年らが激しい暴行を加え、長男もそれを止められずに一部加担。衰弱した三女は放置されて窒息死しました。
是枝監督は著書やインタビューの中で、「子供たちを単なる可哀想な被害者、あるいは異常な犯罪者としてセンセーショナルに描くことは避けたかった。あのアパートの中に確かに存在していたであろう、彼らなりの豊かな時間や愛情の営みを捉えたかった」と述懐しています。あえて暴力描写を封印し、日常の機微を徹底してすくい上げたことこそが、本作が単なる実録再現ドラマを超えた理由です。