なぜ不自然?髪がなびくアニメーションの描き方とプロが教える揺れ法則

なぜ不自然?髪がなびくアニメーションの描き方とプロが教える揺れ法則の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

髪の毛を描き慣れているイラストレーターであっても、動かした途端にクオリティが落ちてしまうケースは多々あります。その背景には、静止画と動画における「認識のギャップ」が存在します。髪が不自然に見える最大の要因は、「髪の毛全体が一枚の板のように同時に動いてしまうこと」です。

現実の髪の毛は、頭皮という支点から生えており、風の力を受けると根元から順に力が伝わり、最後に毛先が遅れて追従します。この「時間差(オーバーラッピング・アクション)」を描かずに、根元から毛先まで同じタイミングで左右に回転・変形させてしまうと、まるでプラスチックや厚紙の板が揺れているような硬い印象を与えてしまいます。

もう一つの典型的な失敗例が、「毛先の軌道(アーク)が直線的になっている」点です。振り子や波が動くとき、毛先は必ず美しい円弧や「8の字」の軌道を描きます。コマ送りの段階で毛先の位置が直線的な往復運動になっていると、風の流動感が失われ、機械的でぎこちない動きになってしまうのです。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest