エアロゾルとは?飛沫との違いや空気感染リスク・換気対策を徹底解説

エアロゾルとは?飛沫との違いや空気感染リスク・換気対策を徹底解説の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

呼吸器感染症の文脈において、これまで広く用いられてきた「飛沫感染」「空気感染(飛沫核感染)」と「エアロゾル感染」の境界線には、物理的な粒子の大きさ(粒径)と空気中の挙動に明確な差異が存在します。

呼吸器系から放出される水分のうち、直径がおよそ5マイクロメートル(μm)を超える比較的重い粒子は「飛沫」と呼ばれ、重力によって放出口から1〜2メートル以内の床面へ数秒から十数秒で落下します。一方で、水分が急速に蒸発して5μm以下に微細化した粒子や、もともと微小な状態で吐き出された粒子はマイクロ飛沫(エアロゾル)と呼ばれ、空気のわずかな対流に乗って煙のように長時間室内を漂い続けます。

区分粒子の大きさ(目安)空中での挙動・滞留時間感染伝播の主空間と対策の要点飛沫(大粒子)5μm〜100μm以上1〜2m以内で数秒〜数十秒で床に落下近距離の対面接触。距離の確保とアクリル板等の物理遮蔽が有効。エアロゾル(マイクロ飛沫)0.1μm〜5μm前後気流に乗り数十分〜数時間室内を浮遊同一空間全体(遠距離含む)。換気・空気清浄・マスク密着が必須。空気感染(飛沫核)5μm未満(水分完全蒸発後)長時間浮遊し広範囲に拡散(結核・麻疹等)換気扇や空調ダクトを介したフロア全体。陰圧室管理や特殊フィルターが要求される。

WHO(世界保健機関)や米国CDCの指針改訂でも示されている通り、現在では「至近距離での直接的な飛沫曝露」と「密閉空間におけるエアロゾルの吸入曝露」はグラデーションのように連続した現象として捉えられており、単に2メートルの物理的距離を取るだけでは室内感染を完全に防げないことが常識となっています。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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