ブルースコード進行の完全解剖|12小節の理論と即興セッション極意

ブルースコード進行の完全解剖|12小節の理論と即興セッション極意に関する深掘り解説を分かりやすく解説いたします。

ブルースの12小節フォーマットは、時代とジャンルの進化に伴って多様なバリエーションを生み出しました。特に押さえておくべき代表例が「マイナーブルース進行」と「ジャズブルース進行」です。

1. 哀愁と叙情性を極めた「マイナーブルース進行」

B.B.キングの『The Thrill Is Gone』に代表されるマイナーブルースは、主和音にマイナーセブンス(Im7)を用います。最大の理論的特徴は、9〜10小節目に「♭VI7(フラットシックスセブンス)→ V7」という半音下降のアプローチを導入する点です。

【Key of Am マイナーブルース】 | Am7 | Am7 | Am7 | Am7 | | Dm7 | Dm7 | Am7 | Am7 | | F7 | E7 | Am7 | E7 |

9小節目の「F7」が持つ独特の影のある響きが、メジャーブルースにはない深い叙情性と緊張感を醸し出します。

2. 緻密なコード連結「ジャズブルース進行」

チャーリー・パーカーやマイルス・デイヴィスらが発展させたジャズブルースは、基本の12小節に「ツーファイブ(II-V)進行」や「セカンダリードミナント」を緻密に組み込み、コード進行自体に滑らかなドライヴ感を与えます。

【Key of F ジャズブルース】 | F7 | B♭7 | F7 | Cm7 F7 | | B♭7 | Bdim | F7 | D7 | | Gm7 | C7 | F7 D7| Gm7 C7 |

4小節目の「Cm7 - F7(IVへのツーファイブ)」、6小節目の「Bdim(パッシングディミニッシュ)」、8〜10小節目の「D7 → Gm7 → C7」という緻密なコードワークにより、ソリストはコード構成音をなぞるだけで高度なビバップラインを構築できるよう設計されています。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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