「あれ」は脳のSosか?認知症を招く危険な口癖と早期発見法
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「あれだよ、ほら、あれ」——誰もが口にする代名詞。だが、その頻度と使い方が劇的に変わる瞬間がある。脳神経の臨床現場から届く最新の知見は、固有名詞の想起障害が「あれ」「それ」の連発という形で現れるメカニズムを突き止めている。単に名前が出てこないのではない。対象そのものの輪郭が脳内でぼやけ、具体的な描写を試みるエネルギーすら削ぎ落とされている状態だ。
さらに危険信号として注視されているのが「めんどくさい」という拒絶の言葉だ。意欲の減退、いわゆるアパシー(無気力)は、前頭葉機能の低下を示す典型的な兆候である。かつて夢中になっていた趣味や日課を突如として「めんどくさいからやらない」と切り捨てる背景には、単なる怠惰ではなく、物事を順序立てて実行する遂行機能障害が隠れている。
手遅れを防ぐため、日頃の対話から兆候を拾い上げるチェックリストを作成した。以下の5つの発言傾向に心当たりがないか、照らし合わせてみてほしい。
・「あれ」「これ」「それ」ばかりで、主語や目的語が消える
・新しい試みや外出に対して「めんどくさい」「興味ない」と頑なに拒む
・都合の悪い質問に対し「そんなこと言ったっけ?」「知らない」と話をそらす
・「誰かが私の財布を隠した」「通帳がない」と周囲への疑念を口にする
・直近の出来事を尋ねると「昔はこうだった」と過去の自慢話にすり替える
これらが週に何度も繰り返されるなら、脳が静かに発信しているシグナルと受け止めるべきだ。