宇宙の全原子数を超える「無量大数」とは?最先端物理が迫る10の68乗の衝撃

宇宙の全原子数を超える「無量大数」とは?最先端物理が迫る10の68乗の衝撃とは一体何なのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

興味深いことに、この巨大数への執着はアカデミアの密室にとどまらない。日本のSNSや動画プラットフォームではここ数年、「巨大数」をテーマにしたコンテンツが異様な再生数を叩き出している。

無量大数は序の口にすぎず、不可説不可説転(10の約7×10の35乗)、さらには現代数学が生み出したグーゴルプレックス、グラハム数、TREE(3)といった怪異な巨大数たちを解説する動画が、10代から20代の若者たちに熱狂的に消費されているのだ。

15秒のショート動画に追われ、タイパと効率化の檻に閉じ込められたデジタルネイティブたち。彼らが求めているのは、アルゴリズムによって最適化され、完全に飼いならされた日常からの逃走ではないか。絶対に自分の人生では使い道がなく、金儲けにも資格取得にも役立たない純粋な「規格外のデカさ」。画面をスクロールする指を止めさせるのは、徹底的に無意味で、それゆえに圧倒的に崇高な、人間の手には負えない数の残照なのだ。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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