Jr東海と川崎重工の確執と雪解け|新幹線排除の真相から385系復帰へ
Jr東海と川崎重工の確執と雪解け|新幹線排除の真相から385系復帰へを徹底追究! 知っておきたい 情報と解説を凝縮して配信します。
2017年12月11日、博多発東京行きの「のぞみ34号」(N700系5000番台K5編成・JR西日本所属)において、新幹線史上初となる「重大インシデント」に認定された台車亀裂事故が発生しました。異臭や異音の報告がありながら走行を継続し、名古屋駅で床下を点検したところ、台車枠に長さ約140ミリ、破断寸前まで達する亀裂が発見されたのです。
運輸安全委員会(JTSB)がまとめた「N700系 台車枠 破断 原因 報告書」および川崎重工の社内調査報告書により、以下の深刻な製造不備が明らかになりました。
- 鋼材の大幅な削り込み:台車枠の製造工程において、溶接部の隙間を調整するため、規定厚さ8ミリ以上必要な鋼材を誤って削り込み、最も薄い箇所では3.2ミリまで削り落とされていた。
- 図面指示の無視と検査の形骸化:製造現場での無断加工が常態化しており、出荷検査でも厚さ測定が行われないまま納品されていた。
東海道新幹線において「安全は最大のサービスであり絶対条件」を掲げるJR東海にとって、人命を危険に晒しかねない製造管理ミスは到底看過できるものではありませんでした。JR東海は自社が保有する川崎重工製台車枠の大規模な総点検と交換を余儀なくされ、巨額のコストと安全運行への信用の失墜に直面しました。
この結果、新型新幹線「N700S」の共同開発および量産先行車・量産車の発注において、川崎重工は完全に除外されるに至ったのです。