インフレとデフレはどっちがいい?物価高の真実と生活を守る決断基準

インフレとデフレはどっちがいい?物価高の真実と生活を守る決断基準に関する気になる情報を初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

SNSやネット掲示板を覗くと、「デフレ時代は100円ショップや激安居酒屋が充実していて最高だった」「物価が上がって地獄になっただけ」といった言説がしばしば散見されます。しかし、このノスタルジーには重大な認知バイアスが潜んでいます。

第一に、「過去のデフレの恩恵を享受できたのは、当時安定した職に就いていた人だけ」という冷徹な事実です。新卒一括採用の枠が極限まで絞り込まれ、非正規雇用の比率が4割近くまで跳ね上がったツケは、特定の世代に過酷な自己責任論として押し付けられました。デフレの「安さ」は、工場の労働者やサービス業の従業員が不当に低い賃金で買い叩かれた結果生み出された、いわば「誰かの生き血を吸って成り立っていた安さ」に過ぎません。

第二に、ネット上で流布される「預金さえしておけば安全」という神話の崩壊です。デフレ期には銀行預金が最強の資産運用でした。金利がゼロであっても、物価が毎年1%ずつ下がれば、現金の実質的価値は自動的に1%ずつ増えていたからです。

しかし、物価が年3%上昇するインフレ環境下では、メガバンクの普通預金金利が利上げによって0.1〜0.2%程度に上がったところで、実質購買力は毎年2.8%以上確実に目減りします。1,000万円の預金は、通帳上の数字こそ1,000万円のままですが、10年後には実質的に約750万円程度のモノしか買えなくなる計算です。デフレマインドに浸ったまま現金を抱え続ける行為は、現代において最も確実にお金を溶かすリスク行動へと変貌を遂げています。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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