一目ゴム編みと二目ゴム編みの違いは?伸縮性と厚みの差をプロが徹底解説
一目ゴム編みと二目ゴム編みの違いは?伸縮性と厚みの差をプロが徹底解説についての真相をお届けします。
手芸本や編み図を見渡すと、アイテムによってゴム編みの種類が明確に指定されています。この使い分けには、機能性と着用美を両立させる合理的な根拠が存在します。
セーター袖口の使い分け理由を分析すると、ウエアの目的によって完全に二極化していることが分かります。アランセーターやフィッシャーマンズニットのように、手首を風から守り、袖まくりをした際にもずり落ちないタフな保持力が求められる衣服には二目ゴム編みが選ばれます。一方で、スーツのジャケット下に着込むハイゲージセーターや、上品なドレープ感を重視するレディースニットでは、手首周りがもたつかずスッキリ収まる一目ゴム編みが重宝されます。
次に、マフラーに最適なゴム編みという観点では、一目ゴム編みが圧倒的な支持を集めます。マフラー全体をゴム編みで編む場合、二目ゴム編みを採用すると横方向に縮みすぎて細長いロープのようになってしまい、首元に巻いた際の幅広で優雅なドレープ(布の落ち感)が損なわれがちです。一目ゴム編みであれば均一に広がり、表裏どちらが出ても全く同一の端正な表情を見せるため、リバーシブルな装飾布として理想的な仕上がりを約束します。
さらに、ニット帽のゴム編み選び方においては、被り口の設計が決め手となります。折り返しのない浅めのワッチキャップやビーニーでは、額への圧迫感を抑えるために一目ゴム編みで優しくホールドさせます。対して、つばを大きく折り返すトラディショナルなニットキャップでは、二目ゴム編みの強い反発力と立体的なリブラインが頭部のシルエットを引き締め、長期間着用しても伸びきって脱げ落ちるトラブルを防いでくれます。