41年目の御巣鷹山が問う「全貌」 圧力障壁破綻の裏に隠された構造的欠陥と現代に届く空の安全の教訓
41年目の御巣鷹山が問う「全貌」 圧力障壁破綻の裏に隠された構造的欠陥と現代に届く空の安全の教訓の全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。
検証の大きな障壁となったのが、事故直後に相模湾上空で脱落・落下したとされる機体主要パーツの未回収問題だ。垂直尾翼の約7割と、方向舵(ラダー)の一部は現在も海中に沈んだままである。
航空事故調査において、破壊された部材の現物検証は原因特定のための絶対的な要件とされる。事故当時、海上保安庁や深海探査艇による捜索が行われたものの、広範囲に及ぶ広大な海域から重要部材を引き揚げるには至らなかった。遺族会「8・12連絡会」などは、最新の海底探査技術を用いた再捜索と部材回収を国に訴え続けている。科学的な検証材料が物理的に不足したまま調査が締めくくられた点は、今なお議論が平行線を辿る最大の根拠となっている。