絶対零度の歴代視聴率推移を比較!上戸彩から沢村一樹へ、打ち切り噂の真相
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『絶対零度』シリーズにおける最大の転換点は、7年のブランクを経て制作された2018年のシーズン3です。火曜21時枠からフジテレビの伝統的看板である「月9」枠へと鞍替えし、主演を上戸彩から沢村一樹へとバトンタッチしました。この大胆なリニューアルは、当時のテレビ業界関係者を驚かせました。
火9「新米刑事の成長劇」から月9「哀愁漂うダークサスペンス」へ
上戸彩が演じた桜木泉は、不器用ながらも実直に被害者や遺族の想いに寄り添う「正統派の熱血新米刑事」でした。難解なコールドケース(未解決事件)の真相を泥臭く解き明かしていくカタルシスが、火曜21時枠の視聴者層に強く支持され、シーズン1では平均14.4%という極めて高い実績を残しました。
対して、沢村一樹演じる井沢範人は、妻子を惨殺された過去を背負い、内面に凶暴な闇を抱えながら「未来の犯罪を予測して止める」という使命に生きる複雑なキャラクターです。アクションシーンのクオリティを大幅に引き上げ、AIと監視社会、国家権力の暴走という重厚な社会派テーマを組み込んだことで、作品の質感は一気にシリアスなサスペンスへと昇華しました。
死に体だった「月9」を蘇らせた沢村一樹の功績
2018年当時、フジテレビの月9枠は深刻な低迷期に喘いでいました。前年の2017年期には複数作品が平均視聴率1桁台に沈み、「月9ブランドの終焉」すら囁かれていた時期です。その逆境のなかでスタートしたシーズン3は、初回10.6%、全話平均10.6%をマーク。全10話中8話で2桁をキープし、月9枠復活の狼煙を上げる決定打となりました。
上戸彩自身も「物語の鍵を握る失踪中の先輩刑事」という特別出演の形で絶妙に関わり続け、旧作ファンを切り捨てることなく新規視聴者層を月9へ引き戻したキャスティング戦略は、フジテレビのドラマ編成史上でも屈指の成功例と評されています。