腫瘤と腫瘍の違いとは?健診の「要精検」で慌てないための真実

腫瘤と腫瘍の違いとは?健診の「要精検」で慌てないための真実の詳細について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

健診結果で腫瘤を指摘された際、多くの受診者が自発的にオプション検査として追加したり、ネット通販の血液郵送検査に頼ろうとするのが「腫瘍マーカー」です。「血液1本でがんかどうかが白黒ハッキリつく魔法の検査」と誤解されがちですが、専門医の視点から見るとこれは重大な認識の誤りです。

腫瘍マーカー 数値 意味の本質は、「がん細胞が特異的に産生する物質や、がんに対する生体反応で増えるタンパク質」の血中濃度を測るものです。しかし、早期がんの段階では腫瘍マーカーの血中濃度が上昇しないケースが極めて多く、感度(がんがある人を陽性と判定する確率)は決して高くありません。CEAやCA19-9といった代表的マーカーであっても、ステージI〜IIの早期がんでは陽性率が20〜30%程度に留まることも珍しくないのです。

さらに逆の現象も頻発します。タバコを吸う人や高齢者、慢性肝炎、子宮内膜症、胆石症などの良性疾患や加齢によっても、腫瘍マーカーの数値は平気で基準値を超えて上昇(偽陽性)します。結果として、「腫瘍マーカーが正常値だったから腫瘤があっても安心」と放置して病変を進行させたり、「数値が少し高かった」だけでがん告知を受けたと錯覚して精神的衰弱に陥るという悲劇を招きます。

腫瘍が良性か悪性かを最終的に判定する唯一無二の手段は、病理組織検査 生検 確定診断です。細い針や内視鏡を用いて腫瘤から細胞や組織の一部を物理的に採取し、特殊染色を施して顕微鏡下で病理医が細胞の核の形、異型度、配列の乱れを直接観察します。画像検査や血液マーカーはあくまで「生検を行うべきかどうかを絞り込むための補助ツール」にすぎません。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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