伊勢名物へんば餅の知られざる歴史と赤福との違い!実食レポート

伊勢名物へんば餅の知られざる歴史と赤福との違い!実食レポートの特集記事をご紹介します。専門的な知識が満載です。

宝暦年間(1775年)の創業時、へんば餅は伊勢神宮への参拝客にとって旅の重要な節目を告げる味だった。当時、京都や大坂方面から参宮街道を歩いてきた旅人は、伊勢の玄関口である宮川を渡し舟で越えなければならなかった。その際、ここまで乗ってきた馬を船頭に返して徒歩で神域へと向かったことから、この地で振る舞われた餅が「返馬(へんば)餅」と呼ばれるようになったのだ。

三重県伊勢市小俣町の宮川河畔に店を構えた有限会社へんばや商店は、まさにその歴史の生き証人である。旅人が道中の無事を祈り、あるいは参拝を終えた安堵感の中で味わった餅の記憶は、ただの軽食を超えた精神的な温もりを持っていた。街道を行き交う人々の喧騒と、川のせせらぎが聞こえてくるような原風景が、今もひと包みの餅の中に封じ込められている。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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