煙の出ないバルサンは本当に効く?火災報知器の真実と失敗しない使い方

煙の出ないバルサンは本当に効く?火災報知器の真実と失敗しない使い方について知っておくべき ポイントを厳選して解説いたします。

害虫駆除の代名詞とも言えるロングセラーブランドにおいて、画期的な転換点となったのがレック株式会社公式バルサンが開発した「バルサンノンスモーク霧タイプ」です。従来のくん煙剤は、薬剤を熱で気化・燃焼させて白煙とともに拡散させていましたが、ノンスモーク霧タイプは高圧ガスによって殺虫成分を約20〜30マイクロメートルの超微粒子ミストとして一気に空間へ噴射します。

読者の最大の関心事である「なぜ火災報知器が鳴らないのか」という点については、警報器の検知構造に理由があります。日本の住宅に義務付けられている住宅用火災警報器の多くは、光の遮光率の変化で煙を捉える「光電式(煙感知器)」または急激な温度上昇を検知する「定温式・差動式(熱感知器)」です。煙の出ないバルサン火災報知器の検証データによると、霧タイプから噴射されるエアゾール粒子は光を遮る濃度に達しにくく、燃焼熱も一切発生しないため、天井付近に設置された火災警報器が作動しない仕様になっています。

ただし、ここで絶対に混同してはならないのが「ガス警報器」の存在です。微粒子を押し出す噴射ガス(LPガスやDME)に一部の都市ガス・LPガス警報器が可燃性ガスとして過剰反応してしまうケースがあります。そのため、火災報知器へのカバーは原則不要とされているものの、ガス警報器には付属の専用カバーやビニール袋を被せる処置が求められます。

では、従来の煙タイプや水タイプと何が違うのか。それぞれの特性を客観的な数値と仕様から比較・整理しました。

製品タイプ作動方式・拡散力密閉放置・換気時間の目安火災報知器・近隣対策の難易度ノンスモーク霧タイプ(煙なし)ボタンを押すだけのペダル式。高圧ガスによる微粒子ミスト。部屋の隅や隙間へ素早く浸透。密閉:1時間以上
換気:1時間程度極めて容易。火災警報器への目張り不要(※ガス警報器のみ保護)。煙臭さも極めて少ない。水ではじめるバルサン容器に水を入れてセット。化学反応による蒸気・少煙タイプ。微粒子が天井から床まで拡散。密閉:2〜3時間以上
換気:1〜2時間程度中程度。煙感知器には必ずカバーが必要。臭いは煙タイプより大幅に抑制。従来型 煙タイプフタのスリ板でこすって点火。濃厚な熱煙が強烈に拡散。隠れた害虫を強制的に追い出す力は最強。密閉:2〜3時間以上
換気:2時間以上厳重な管理が必要。煙感知器の完全養生が必須。戸建て向け、または事前の近隣告知を推奨。

このように、バルサン煙タイプ霧タイプ違いを客観的に見ると、殺虫成分の浸透スピードと準備の手軽さにおいて、霧タイプが圧倒的に現代の住居様式に適応していることが分かります。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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