50メートル走世界記録の歴代最速とボルト5秒47の真相!日本の壁を解剖

50メートル走世界記録の歴代最速とボルト5秒47の真相!日本の壁を解剖に関する注目トピックをまとめてご紹介します。最新情報を求める方は必見です。

一般のネットコミュニティやSNS上で最も頻繁に発生する誤解が、「学生時代に50メートルを5秒8で走ったから、朝原宣治選手(5秒75)とほぼ同等」という類の武勇伝です。断言しますが、これは計測環境の構造的違いによる錯覚に過ぎません。

学校の新体力テストや体育祭で行われる計測には、国際公認レースと決定的に異なる以下の3つの要素が絡み合っています。

第1に、手動計時(ストップウォッチ)特有のタイム短縮現象です。手動計測では、計測者がスタートの煙や動きを目撃してから指でボタンを押すまでに、人間の視覚反応時間として約0.20秒から0.25秒の遅延が生じます。一方でゴール時は、走者がゴールラインに近づく予測ができるため、タイミングを合わせてほぼ正確(場合によってはわずかに早く)ストップさせてしまいます。この結果、スタートの押し遅れ分だけタイムが過剰に速く計測され、全自動電気計時よりも0.24秒から0.3秒以上速い数値が出るのが計測工学上の常識です。

第2に、リアクションタイムの加算有無です。公認レースではピストルの電子号砲が鳴ってからスターティングブロック内の圧力センサーが選手の離蹴を感知するまでの反応時間(通常0.12〜0.16秒)が厳密に含まれます。しかし、学校の合図では腕を振り下ろす動作を見てフライング気味に飛び出すケースも日常茶飯事です。

第3に、接地環境とフットウェアの格差です。学校のグラウンドは滑りやすい土砂でありスニーカーを履くのに対し、公式レースは反発性の高いモンド社製等の全天候型ウレタントラックで専用スパイクを用います。これらを総合すると、学校の手動計測で「5秒8」を記録した生徒が、正規のブロックと電気計時を用いてトラックを走った場合、実際には6秒15〜6秒30前後になるのが妥当な換算値です。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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