岸信夫の現在と病状は?安倍晋三との絆や引退理由と長男世襲の真相
岸信夫の現在と病状は?安倍晋三との絆や引退理由と長男世襲の真相について押さえておきたい 注意点を分かりやすく解説いたします。
岸信夫氏の政治キャリアの晩年は、急激な体調悪化と政治的激動が交錯する極めて過酷な時期でした。2020年9月の菅義偉内閣で初入閣を果たし防衛大臣に就任、続く岸田文雄内閣でも留任して日米同盟の強化や防衛力抜本的強化の礎を築きましたが、大臣在任中からその歩行には異変が生じていました。
2021年夏頃から杖をついて歩行する姿が頻繁に目撃されるようになり、やがて国会内や省内での移動に車椅子を使用する場面が増加しました。歩行障害の原因については、公式には「股関節の疾患に伴う治療」と説明されていましたが、一部報道では神経系の変性疾患や難病の可能性も取り沙汰され、激務に耐えうるのかを危惧する声が日増しに高まっていきました。
健康問題に加え、退任の決定打となったもう一つの要因が旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関係を巡る問題です。2022年7月の安倍晋三元首相銃撃事件直後、防衛大臣定例記者会見において、信夫氏は旧統一教会の信徒と選挙活動を通じた付き合いや支援を受けていた事実を自ら認めました。この率直な答弁は野党や世論から強い批判を浴びることとなり、同年8月の内閣改造において防衛大臣から内閣総理大臣補佐官(国家安全保障担当)へと事実上の横滑り・交代を余儀なくされました。
内閣総理大臣補佐官就任後も体調の快復は見込めず、公務の遂行が極めて困難となったことから、2023年2月3日、衆議院議長あてに議員辞職願を提出し、同月7日の本会議で辞職が許可されました。政治生命を賭けて臨んだ防衛政策の結実を前に、限界を迎えた身体が下した苦渋の決断でした。