「一過性」の意味と一時的との違い!経済や医療で使われる重要知識
今注目を集めている 「一過性」の意味と一時的との違い!経済や医療で使われる重要知識について、多角的な視点をご紹介しています。
医療用語としての「一過性」は、決して「治ったから放置してよい」という意味ではありません。むしろ重大な病変が進行していることを知らせる緊急の警告シグナルであるケースが多々あります。
その代表例が一過性脳虚血発作(TIA: Transient Ischemic Attack)です。これは脳の血管が一時的に小さな血栓などで詰まり、脳への血流が途絶えることで神経症状が現れるものの、短時間(多くは数分から数十分以内)で血栓が溶け、症状が完全に消失する病態を指します。
主な前兆・初期症状には以下のようなものがあります。
・片方の手足に力が入らなくなる、しびれる(片麻痺)
・ろれつが回らない、言いたい言葉が出てこない(失語)
・片方の目が見えなくなる(一過性黒内障)
・視野の半分が欠ける、物が二重に見える
症状が完全に消えてしまうため「疲れていただけだろう」と受診を見送る人が少なくありません。しかし、TIAを発症した患者の約10〜15%が90日以内に本格的な脳梗塞を発症し、そのうち約半数は発症から48時間以内に集中しています。症状が治まった直後であっても、即座に脳神経外科や救急外来を受診することが生命と後遺症回避の分かれ道となります。