麻倉未稀『ヒーロー』はなぜ響くのか|闘病を越えた歌声と誕生秘話

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名曲『ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO』のルーツは、1984年公開のアメリカ映画『フットルース』の挿入歌として制作された、ウェールズ出身のシンガーであるボニー・タイラー(Bonnie Tyler)の同名楽曲です。作曲を手掛けたのは、ミート・ローフなどのドラマチックなロックオペラで知られる巨匠ジム・スタインマン。疾走感あふれるシンセサイザーと力強いビートが織りなすサウンドは、全米・全英チャートを席巻しました。

この世界的大ヒット曲に着目したのが、当時TBS系で革新的なテレビドラマを連発していた大映テレビのプロデューサー陣でした。京都の伏見工業高校ラグビー部が荒廃した環境からわずか数年で全国大会優勝を成し遂げた実話をベースにしたドラマ『スクール☆ウォーズ』の主題歌として、このドラマチックな洋楽ロックの起用を決断します。

白羽の矢が立ったのが、すでに前年(1983年)にTBSドラマ『スチュワーデス物語』の主題歌『What a feeling 〜フラッシュダンス』を大ヒットさせていた麻倉未稀でした。制作関係者の証言によると、当時のレコーディング現場では「洋楽のダイナミズムを損なわずに、思春期の挫折と更生を描く過酷なドラマの世界観をどう融合させるか」が極限まで追求されたといいます。麻倉未稀の持つ豊かな中低音と突き抜けるハイトーンが合わさることで、単なる映画サントラのカバーではなく、日本中の視聴者を鼓舞する強力な楽曲へと結実しました。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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