スカイツリー建設で死亡事故は本当に起きた?転落の噂と犠牲者ゼロの全貌

スカイツリー建設で死亡事故は本当に起きた?転落の噂と犠牲者ゼロの全貌についての最新情報をお届けします。

ネット検索窓に「スカイツリー建設」と打ち込むと、サジェスト候補の上位に必ず浮上するのが「死亡事故」「作業員 転落」といった不穏なワードです。Q&Aサイトや匿名掲示板では、「工事中に鳶職人が転落して亡くなった」「ニュースで報道されなかっただけで現場では死者が出ている」といった書き込みが後を絶ちません。

ジャーナリスティックな視点から結論を単刀直入に申し上げます。スカイツリー建設死亡事故の真相を公的機関の記録および工事関係資料から精査した結果、建設工事期間中(2008年7月着工〜2012年2月竣工)における作業員の死亡事故は正真正銘の「0件」です。これは施工を担当した大林組の公式発表にとどまらず、厚生労働省の労働基準監督署が保有する労災記録、さらには警視庁墨田警察署や東京消防庁の公的搬送履歴を照合しても完全に一致しています。

国家プロジェクト級の大規模工事において、死亡事故が発生した場合、労働安全衛生法に基づき労働基準監督署へ即時の事故報告が義務付けられます。さらに警察による現場検証が行われ、現場は数日から数週間にわたって全面的に工事停止処分を受けます。約58万人もの延べ作業員が関わり、日本中のみならず海外メディアのカメラが24時間体制で定点撮影を続けていた現場で、人の死を秘密裏に処理することは物理的にも法体制的にも不可能です。「スカイツリー工事作業員転落事故」なる事象は、事実無根の都市伝説に過ぎません。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest