8.6秒バズーカーの現在と消えた真相|デマ被害と2026年の再起
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8.6秒バズーカーが表舞台から消えた直接的なトリガーは、2015年春先からインターネット上で急速に広まった根拠のない「政治的・歴史的暗号説」という悪質なデマでした。ネット掲示板やSNS、まとめサイトを中心として、「ラッスンゴレライという言葉は原爆投下を意味している」「8.6は広島原爆の日」「ネタ中のポーズは原爆ドームを揶揄している」「Chotto Matte Chotto MatteはB-29のコールサインだ」といった陰謀論めいた解釈が次々と生み出されたのです。
結論から言えば、これらの噂は完全な事実無根のこじつけでした。本人たちがのちのロングインタビューや告白番組で明かした通り、コンビ名の「8.6秒」はNSC在学中に50メートル走を計測した際のはまやねんのタイムが由来であり、「ラッスンゴレライ」というフレーズはタナカシングルがネタ合わせの最中に適当に出した意味のない音遊びから生まれたものでした。
しかし、火に油を注いだのが、はまやねんが芸人になる前(学生時代)に運用していた過去のmixiや個人ブログの文章でした。若気の至りで書かれた一部の不穏当な日記の断片がネットユーザーによって発掘され、陰謀論と強引に結びつけられた結果、デマはあたかも「動かぬ証拠」があるかのように拡散されてしまったのです。
ここで所属事務所である吉本興業の公式対応が裏目に出ます。当時、吉本側は「あまりにも荒唐無稽なデマであるため、公式に取り合って反論すればかえって火を大きくする」と判断し、初期段階で積極的な声明を出さず静観する構えを取りました。しかし、ネット社会における沈黙は「事実だから反論できないのではないか」という最悪の曲解を生みます。結果として、出演予定だった企業のPRイベントや学園祭には抗議の電話(電凸)が殺到。スポンサー企業やテレビ局がトラブル回避のためにオファーを取りやめ、彼らは実質的に「干された」状態へと追い込まれていきました。