大学の除籍とは?退学との違いや履歴書の書き方・復籍の条件を徹底解説
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除籍が確定した際、最も現実的な障壁となるのが進路と就職活動です。学歴の法的な取り扱いを正しく理解していなければ、取り返しのつかないミスを招くことになります。
最終学歴と履歴書の正確な書き方
大学を除籍になった場合、大学除籍後の最終学歴は高卒となります。大学を卒業していないため、履歴書の学歴欄に「〇〇大学 卒業」と書けば明白な学歴詐称(虚偽記載)となります。
実務上、大学除籍時の履歴書への書き方には厳密な注意が必要です。学籍が抹消されたとはいえ、実際に通学していた事実がある場合、履歴書には「〇〇大学〇〇学部 中途退学」と記載するか、あるいは大学側の学籍表記に厳密に合わせ「〇〇大学〇〇学部 除籍」と書く選択肢があります。一般的な企業採用の実務では「中途退学」と記載しても即座に虚偽とはみなされないケースが多いものの、採用後の学歴証明書提出で「除籍証明書」の提出を求められた際に齟齬が生じるリスクを排除できません。自己都合退学と除籍を明確に区分する公務員試験や一部の厳格な大企業では、正確な事実記載が求められます。
修得単位の有効性と除籍証明書
「除籍されると、過去に取得した単位はすべてゼロになるのか?」という懸念が多く寄せられます。この大学除籍時の単位認定の扱いは大学ごとに学則が分かれます。多くの大学では「除籍年度以前に確定した修得単位」は学歴簿の別帳に保存され、他大学への編入学や再受験時の単位互換(単位認定)に利用可能です。しかし、一部の大学では「学費未納期間中の修得単位を無効化する」規定を設けているため、事前確認が欠かせません。
また、就職先や編入先から提出を求められる書類は「退学証明書」ではなく、大学が発行する除籍証明書となります。この証明書には除籍年月日および「学則第〇条に基づき除籍」といった文言が記載されます。
就職活動への影響と奨学金の即時返還
大学除籍の就職活動への影響としては、大卒枠での応募資格を失うため、選考ルートが「高卒・既卒・中途枠」に限定される点が挙げられます。面接で中退・除籍理由を問われた際には、経済的理由や当時の認識の甘さを真摯に反省し、現在はどのようにリカバリーを図っているかを論理的に説明する誠実さが不可欠です。
さらに見落とせないのが大学除籍に伴う奨学金の返還です。日本学生支援機構(JASSO)の奨学金を受給していた場合、除籍となった時点で受給資格を喪失し、大学を通じて直ちに「異動届」を提出しなければなりません。除籍完了の翌月から奨学金の返還義務が発生し、放置すると延滞金が加算され信用情報機関に金融事故(ブラックリスト)として登録される重大なリスクを負います。