猫の避妊手術後にご飯を食べない・震える真相と日数別ケア完全ガイド
猫の避妊手術後にご飯を食べない・震える真相と日数別ケア完全ガイドの注目されている理由をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。
術後の経過観察において、飼い主が連日肉眼でチェックしなければならないのが、下腹部の切開創の状態とトイレサイクルです。この2点は、術後感染や物理的破綻を早期察知するための決定的なバロメーターとなります。
猫避妊手術後傷口の腫れと危険サインを判別する上で、正常な生体反応と病的異常の違いを理解しておくことは極めて重要です。手術から3〜5日頃、切開線の直下が小指の先からウズラの卵ほどの大きさで硬く盛り上がることがあります。これは異物反応や皮下組織の修復過程で一時的に生じる「漿液腫(セローマ)」や「肉芽腫」と呼ばれる現象で、熱感がなく、猫自身が痛がらず、浸出液の漏出がなければ過度な心配はいりません。多くは2〜4週間かけて体内に自然吸収されます。
しかし、以下に挙げる臨床兆候が1つでも認められた場合は、縫合不全や細菌感染、最悪の場合は内臓が皮下に脱出する「腹壁ヘルニア」の疑いがあり、一刻を争います。
- 切開線から赤黒い血液や黄緑色の膿(悪臭を伴う浸出液)が持続的ににじみ出ている
- 創部の腫れが急速に拡大し、触れると熱を帯びており、触ろうとすると激しく暴れて痛がる
- 縫合糸が途中で切れている、あるいは結び目がほどけて皮膚に隙間が生じている
- 粘膜(歯茎や結膜)が白く退色し、虚脱状態に陥っている
また、同様に飼い主を悩ませるのが猫避妊手術後トイレに行かない対処法です。退院後、丸一日以上排尿や排便が見られないケースは珍しくありません。排尿がない主因は「点滴で水分は補給されているものの自発的な水分摂取が不足していること」、そして「排尿姿勢(腰を深く落として腹圧をかける体勢)をとると腹筋が引っ張られて痛むこと」にあります。さらに、エリザベスカラーがトイレの囲いやフードに激突してパニックを起こし、トイレそのものを忌避してしまう心理的要因も頻発しています。
術後24時間以内に排尿が1回も確認できない場合、尿毒症のリスクが浮上するため獣医師への連絡が推奨されますが、まずは環境調整を試みるべきです。トイレの屋根(フード)を完全に外してオープンタイプにし、猫砂の段差を乗り越えやすいよう浅型のトレイに変更します。また、傷口に砂の粒子が付着して感染を起こすのを防ぐため、術後1週間程度は粉塵の少ない大粒タイプの固まる砂や、崩れにくい紙製・おから製の砂、あるいは清潔なペットシーツのみを敷いた予備トイレを用意するなどの配慮が極めて有効です。