なぜ料亭の味に?キンキの煮付けが劇的に旨くなる黄金比とプロの裏技
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日本の高級魚市場において、キンキとしばしば比較されるのが「のどぐろ(アカムツ)」や「めぬけ(アコウダイ等)」です。いずれも赤く美しい魚体と脂の乗りを誇りますが、肉質や生息域、適した調理法には明確な個性があります。
魚種(標準和名)主な産地と旬の時期脂質と肉質の特徴市場価格の相場(1尾あたり)キンキ(キチジ)北海道(網走・羅臼・釧路)、宮城、岩手
旬:10月〜3月(秋〜冬)脂質含有率20%超。身肉全体に脂が溶け込み、皮下に濃厚なコラーゲン層を持つ。煮付けに最も適する。4,500円〜9,000円
(ブランド「釣キンキ」はキロ単価12,000円超も)のどぐろ(アカムツ)島根、石川、山口、長崎
旬:8月〜11月 / 通年「白身のとろ」と呼ばれる極上の脂。脂質は非常に高いが身質は柔らかく繊細。塩焼きや炙り刺身も絶品。4,000円〜8,500円
(島根「どんちっちノドグロ」等高値)めぬけ(アコウダイ等)三陸沖、千葉、伊豆諸島
旬:12月〜4月(冬〜春)深海魚特有の強い弾力とゼラチン質。キンキに比べると身質が締まっており、粕漬けや鍋、煮付けにも合う。2,500円〜5,000円
(切り身で流通することが多い)
特に北海道網走の「延縄(はえなわ)漁」で一尾ずつ丁寧に釣り上げられる「釣りキンキ」は、網漁と異なり魚体に擦れ傷がなく、身の中に毛細血管の鬱血がないため、市場で最高ランクの評価を受けます。脂の甘みと身のしっとり感において、煮付け料理の最高峰素材であることは料理人の間でも共通認識となっています。