日本発の113番元素に隠された執念と未来へ繋ぐ新展開の全貌
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理化学研究所の実験室で生まれたニホニウムは、地球上に自然存在しない超重元素である。その原子番号は113。質量が極めて大きく、極めて不安定なため、生成された瞬間にアルファ崩壊を起こして別の元素へと変化してしまう。寿命はわずか1000分の1秒単位だ。
超重元素・原子核物理学の領域において、ニホニウムは理論的にも極めて興味深い対象である。原子核の質量が大きくなると、周囲を回る電子の速度が光速に近づき、「相対論的効果」が無視できなくなる。これにより、同じ13族元素であるホウ素やアルミニウム、タリウムとは異なる予期せぬ化学的・物理的性質を示す可能性が示唆されている。しかし、寿命があまりに短いため、その詳細な物性を肉眼や従来の試験管実験で確かめることは不可能に近い。