異端の仕掛け人・若新雄純が提示する「脱・正論」と新時代の生存戦略
異端の仕掛け人・若新雄純が提示する「脱・正論」と新時代の生存戦略にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。
彼の活動の根底には、画一的な「あるべき論」に対する根強い不信感がある。全員が取締役に就任したNEET株式会社や、女子高生がまちづくりに関わる鯖江市役所JK課など、かつて世間を騒然とさせたプロジェクトは、いずれも単なる思いつきの奇策ではない。弱さや無駄、不合理さを排除しないコミュニティデザインの実験だった。
福井県鯖江市で仕掛けたゆるい移住プロジェクトも同様だ。定住や即戦力化を性急に求めず、曖昧な関わりを許容するその設計は、地方創生という言葉が帯びがちな欺瞞を鮮やかに浮き彫りにした。人が集まり、勝手に何かを始める余白をどうつくるか。制度疲労を起こした地域社会に対する彼なりの批評がそこには込められていた。