足だけ冷える病気の正体とは?下肢閉塞性動脈硬化症と危険なサイン

足だけ冷える病気の正体とは?下肢閉塞性動脈硬化症と危険なサインについて徹底解説いたします。専門家の見解をご確認ください。

日々の診療現場で血管外科医が最も強い警戒感を示すのが、「左右を見比べたとき、明らかに片足だけ冷える病気」を訴える症例です。全身の冷え性であれば左右対称に現れるのが一般的ですが、左右で足の甲の温度が明らかに異なり、片方の皮膚だけが白っぽい、あるいは青紫色にくすんでいる場合、下肢閉塞性動脈硬化症(別名:末梢動脈疾患/LEAD)の疑いが濃厚になります。

日本循環器学会のガイドラインでも示されている通り、下肢閉塞性動脈硬化症は、骨盤から足先に至る動脈の内腔にコレステロールなどのプラークが沈着し、血管が狭小化または完全閉塞を起こす進行性疾患です。臨床現場では「フォンテイン分類」と呼ばれる病期分類が用いられており、初期の冷感やしびれ(第I度)を放置すると、一定距離を歩くとふくらはぎが締め付けられるように痛み、立ち止まって休むと痛みが引く「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」(第II度)へと確実に移行します。

さらに恐ろしいのは、第III度の「安静時疼痛(歩いていなくても足先がジンジンと痛む)」、そして血液循環が完全に破綻して傷が治らず組織が腐敗する第IV度の「潰瘍・壊疽(えそ)」です。下肢閉塞性動脈硬化症を発症している患者は、全身の血管でも動脈硬化が進んでいる確率が非常に高く、冠動脈疾患(心筋梗塞)や脳血管障害(脳梗塞)を合併して命を落とすリスクが極めて高いという事実を認識しなければなりません。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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