プラス1から始まる電話番号の正体と罠|詐欺の手口と確実な対策

プラス1から始まる電話番号の正体と罠|詐欺の手口と確実な対策にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

SNSやオンライン掲示板、消費生活センターには、連日のように「+1」着信に関する相談が寄せられています。大手通信キャリアの相談窓口担当者が明かす現場の実態には、手口の狡猾さが克明に表れています。

「平日の深夜2時や早朝4時など、冷静な判断がつきにくい時間帯を狙って1回だけコールを鳴らし、画面に通知を残す手口が目立ちます。ユーザーは『海外の知人や仕事先からの一大事ではないか』と慌ててしまい、寝ぼけたまま折り返してしまうのです」(都内大手キャリアショップ店長)

実際に被害寸前まで至った利用者の証言からは、心理誘導の巧みさが伺えます。都内在住の40代会社員は、次のように振り返ります。

「スマートフォンの画面に『+1 800-XXX-XXXX』と表示され、北米のAppleサポートかと思い受話ボタンを押しました。すると『あなたの端末が不正アクセスされ、アカウントが一時凍結されています』という合成音声が流れ、確認のために生年月日とクレジットカード番号の入力を求められたのです。途中で違和感を覚えて切断しましたが、後日通信明細を確認すると、短時間の受話でも海外転送の疑いがある接続記録が残っており、背筋が凍りました」(被害未遂に遭った利用者の手記より)

警察庁 特殊詐欺 国際電話注意喚起によると、オレオレ詐欺や架空料金請求詐欺において犯行グループが国際電話番号を悪用する比率は依然として高く、特に高齢者層だけでなく、スマートフォンを常用する若年・中年層もターゲットにされています。「画面に国名が表示されているから怪しい」と見抜ける層がいる一方で、宅配便の不在通知や大手決済サービスの通知に見せかけたSMSと組み合わせることで、信憑性を偽装するケースが後を絶ちません。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest